ユートピア「47話 館の悪魔からの招待状」


 その日はこんな風にして始まった。
 楽園の町を脱出して以来とりたてて事件もなく、真吾は小学校最後の夏休みを満喫していた。開け放たれた玄関先で運動靴の紐をきつく締め直していると、背後からメフィスト2世が、
「出かけんのか?」
 妙にお兄さんぶった声で言うので、
「ちょっとひとっ走りしてくるんだよ」
 と律義に答える。
「こんなくそ暑いなか、わざわざ外に行くこたないだろ」
 じりじりと押し寄せる熱波に焼かれたアスファルトはとろける寸前の熱さで、まだ朝の八時前だというのに空気はすっかり淀んでいる。
「だからさ。鍛えるためだよ。それに、そうしてれば余計なことを考えずに済む」
「また小難しいこと考えてんのか?」
 真吾はほんの一瞬しかめ面をしてみせることでそれに答えた。どの道、暇を持て余してるんだしさ。
「じゃあ俺も付き合うぜ。昼寝ばっかしてちゃ身体が錆びついちまうもんな」
 風はそよとも吹かず、元気の有り余っている少年たちを止める者は誰もいない。熱くきらめく太陽に照らされ、真吾の二の腕や首筋は早くも赤みを帯びてきている。強くなろうぜ! とひとしきり盛り上がってから、まずは打たれ強くなることが重要そうだというところに話は落ち着き、善は急げとばかりに二人の特訓はスタートした。

「百目はレフェリーやれ、百個も目玉あんだからちゃんと見てろよ」
 眠そうな目をこすりながら庭に出てきた百目まで巻き込み、少年たちの暴走は止まらない。
「よし、どっからでもかかってこい!」
 メフィスト2世は真吾を挑発するようにその場で軽く跳躍している。じゃあ遠慮なく、と真吾は固めた拳をメフィスト2世の肩口に叩きつけた。ぐらりとよろめいたメフィスト2世に、真吾はやや大げさなほど神妙な顔で声をかける。
「平気か、メフィスト2世」
「い……たくねえよ! 次は俺だ、歯を食いしばっとけ!」
 がつんと左頬に衝撃が走り身体が傾いだが、真吾はほとんど意地でその場に踏みとどまった。だって、悪魔の少年が相手とはいえ、簡単にやられちゃかっこ悪いじゃないか。ぜんぜん平気だよと虚勢を張ってから真吾は両脚でしっかり地面を踏みしめる。
「じゃあ今度は僕だな」
 言うが早いか真吾は上半身を大きく傾け、メフィスト2世の左脇腹を右の足底で素早く蹴り飛ばした。さすがにこれはけっこう効いたらしく、大きく後退したメフィスト2世の目にちらりと苦痛の色が浮かぶ。しかし瞬時に体勢を立て直すと、くるりと身体を回転させて回し蹴りを放ってきた。胃の辺りに入った蹴りに仰向けに吹っ飛ばされた真吾は、身体中に広がる鈍痛に顔をしかめる。
「やったな!」
 叫びながら真吾は腹筋を使って飛び起きると、メフィスト2世との距離を一気に詰める。助走をつけたことによって生じた勢いを武器に、真吾は全体重を込めて体当たりをかけた。衝突の衝撃はぎょっとするほど強く、はっきりいって真吾自身もものすごく痛かったのだが、アドレナリンが身体中を駆け巡っていたのでたいして気にならない。息を荒げながら横目でちらっと百目を見ると、いつの間にか持ち出したアイス片手に、半分眠っている目でレフェリー役を務める振りをしていた。

 僕もメフィスト2世も暑さでだいぶハイテンションになってたんだなあ。真吾が冷静に自分の行動を振り返れたのはずいぶん後になってから、暑さも大分和らいだ夜半過ぎのことだった。

 この日は間違いなく真吾にとってのターニングポイントで、すべてが次なるステージを目指し動き出そうとしていた。逆五芒星の男は新たな娯楽を求めて旅立ち、館の悪魔は贅沢な暇つぶしと権力の維持のために策略を巡らせている。もちろん真吾には知る由もなかったが、世界は真吾の思惑などまったく構わずに進んでいくのだ、いつもいつも。

 うつ伏せに転倒したメフィスト2世を全身で抑え込んだ真吾は、考える間もなくほとんど勢いで叫んでいた。
「レフェリー百目、カウントだ!」
 いつからプロレスになったんだっけなあ。
 腕っ節が強いと思ったことはないが、喧嘩は度胸の要素も大きい。それに十二使徒の主人である真吾は、第一使徒であるメフィスト2世の動きの癖、戦い方を熟知していた。攻撃、防御、回避のタイミング、癖はそう簡単には変えられないのだ。でなければまともに取っ組み合いをしたところで勝負にならなかっただろう。真吾は笑った。楽しかったのだ。
 今日のところは勝ちを譲ってやるとメフィスト2世が笑いながら叫ぶので、真吾はぴょこんと跳ね起きる。絶え間なく噴き出す汗で身体中がべとべとで、おまけに地面を転がりまわったせいで泥だらけだった。母さんに怒られるけど、あと一時間くらいは見つからずに済むだろう。心配事は頭の隅に押しやり、真吾のほうも大笑いしながらメフィスト2世を引っ張り起こす。さて次はなにして遊ぼうかと言いかけたところで異変に気付いた。

 今日の真吾の予定といえばせいぜい、メフィスト2世と百目と自分、三人でじゃれあってその合間に真剣な顔で未来を論じ、けれどすぐに吹き出してしまい再びふざけ合う、その程度だった。
 しかしだからといって、「悪魔くん」であることが頭から完全に消えていたわけではない。消えるわけがない。だから真吾は実のところ、たいして驚かなかったのだ。ふいに目の前の空間がぼやけて形を失い、大気を切り裂きながら悪魔が現れたときも。穏やかな初老の紳士の姿で出現した悪魔の使者は真吾をひたと見据えた。初対面ではなかった。
「我が主、館の悪魔より言伝がございます」
 ねじ切られた空間の裂け目からどっと押し寄せてきた瘴気は真吾に悪寒と吐き気をもたらしたが、心は不思議と浮き立っていた。
 だってそうだろう、やっぱりこうでなくちゃな、平穏で苦痛のない石鹸の香りがする世界もいいけど、僕が切り開いていきたい未来はこの血生臭い道の先にあるんだ。真夜中に悪夢から目覚め、傍らに悪魔の使徒がいることで安心する、そんな生活を僕は自ら望んでやってるんだ。決して惰性で戦いに巻き込まれ続けているわけではないし、ファウスト博士のためでもない。自分を欺くのをやめ、自然と湧いてくる好奇心やら闘争本能やらに身を任せてみるのは真吾にとって意外に心地よかった。

 使者を見送りながら真吾は、膨れ上がる好奇心と共に計算していた。さあどうする、どんな態度で館の悪魔に臨むべきか、どの使徒を連れていくべきか、考えるんだ。真吾は一瞬で答えを出すと、第一使徒を振り返って簡潔に告げる。
「出かけるぞ、第一使徒メフィスト2世。ごめんな百目、留守番しててくれ。相手は館の悪魔なんだ、百目はしばらく近づかないほうがいい」
 他の使徒を呼ぶ気はなかった。ぞろぞろと何人も使徒を引き連れていくほど真吾は幼くはない。成り行きとはいえ手を組んでいる館の悪魔に対して失礼だし、真吾の沽券にも関わる。そんな情けない真似は、「僕はあなたのことを信用していません。もうひとつ言うと僕は臆病者です。だからがっちり戦闘態勢でお邪魔しますが悪しからず」と言っているようなものである。
 だから、これでいいのだ。僕も男だ、なるようになるさ。

 一度目の訪問は侵入者として、二度目は戦の合間に、そして三度目の今日、真吾はようやく館の悪魔の居城をじっくり観察する機会を得た。武装した番兵が哨戒していて、迂闊な行動を取ろうものならすぐさま地下牢行きだ。館の悪魔の配下であることを示す紋章をつけた番兵の視線を感じながらも好奇心は抑えきれず、真吾は時折立ち止まってはしげしげと城内を仔細に眺め回していた。一見無駄とも思える贅沢な装飾が、華美になり過ぎないぎりぎりの範囲で施されている。何世紀にも渡ってこの地に君臨してきた館の悪魔の富と権力の一端が垣間見えてくる瞬間だった。いまだに慣れないタキシードの中でもぞもぞと身体を動かし、蝶タイを緩めてから真吾はちらりと傍らのメフィスト2世を見やる。やっぱりメフィスト2世はすごいや、毎日この格好なんだもんな。

 回廊には音楽が流れていて、耳をそばだててみると意外なことにバッハだった。館の悪魔はけっこう人間びいきなのかもしれない。でなければいくらメシアとはいえ真吾と手を組もうとはしなかっただろう。
 館の悪魔に勧められるままソファに腰を下ろしたが、メフィスト2世は真吾の傍らに控えたまま動かなかった。どうしたのと言いかけたが、なにか考えがあるのだろうと思い直し、真吾は館の悪魔に視線を戻す。
「悪魔くん。君の流儀は単刀直入に、だったな」
 緊急事態だったとはいえ初対面の館の悪魔にずけずけと失礼な物言いをしてしまったことを思い出し、真吾はわずかに顔を赤らめる。館の悪魔はぎくりとするほど鋭い眼で真吾を射抜いた。

「受けるも断るも悪魔くん次第だが……賭けてもいい。きっと君は興味を持つ。悪魔くん、君とはまださほど長い付き合いではないが、それだけはわかる。君はいざというとき、好奇心と道義を秤にかけて悩むのではないか? 危険を避けることを第一に考えるなら通らずにいた方がいいが、好奇心を満たすためには突き進むしかない。これまでも何度かそんな葛藤を感じたことがあるのでは?」
 真吾はまじまじと館の悪魔を見た。悪魔は更に続けた。
「悪魔くん。私の話を聞いてみるかね」
 これは危険だ、避けたほうがいい、踵を返して丁重に暇を告げるべきだ。
 館の悪魔のペースに呑まれてはいけない、威圧されてはいけない、一度主導権を渡してしまえば容易には取り戻せない。だが真吾はこくりと頷いていた。
「安心したよ。私は君を気に入っているんだ」
 真吾に対する館の悪魔の洞察は確かに正しかった。この悪魔には人の本質を見抜く力がある。そうさその通り、いまの僕は好奇心で爆発しそうだ。話を聞くだけ、ちょっと聞くだけならいいじゃないか。メフィスト2世を極力見ないようにしながら、真吾は自分自身に言い訳をして耳を傾けた。

 好奇心は猫をも殺すのだ。思えば僕が「悪魔くん」となったそもそものきっかけも、そんな危険な好奇心から始まったんだから、そう悪いことでもないと思いたい。悪魔をこの手で呼び出したい、使役したい、この世のものではない知識がほしい。そんな渇望が僕を魔の世界へ導いたんだ。

 一通り話が終わり、自制心を総動員して真吾が口にできたのは、
「少し考える時間をくれませんか」
 だけだった。真吾にとって意外なことに、その間メフィスト2世はただのひと言も口を挟むことなく終始立ったままだった。

 案内された客間は、整いすぎていてやや無機質な感じがするものの快適だった。両開きの扉の正面にはずんぐりした龍のブロンズ像があり、精巧な龍の装飾が施されている窓からは手入れの行き届いた庭園が見える。身体が沈み込むほど柔らかいソファで一息つくと、今度はメフィスト2世も真吾の隣に腰を下ろした。
「なあメフィスト2世。どうして黙って立ったままだったんだ? もしかして、館の悪魔がなにか仕掛けてきたときのために用心して……」
 そこまで言いかけて真吾ははっと気付いた。そうか、そういうことか。
「ごめん、理由はわかった。ありがとう」
「いいんだ。気を抜くなよ。舐められたらお終いだぜ」
 百目と三人でじゃれあっているときのメフィスト2世からは想像もつかない政治的な動きに、真吾は胸を突かれていた。
 真吾は十二使徒の主人であり、同盟関係にある館の悪魔と対等に交渉する立場にあるのだ。実態はどうあれ、主人を差し置いてメフィスト2世が主導権を握った発言をすれば真吾の存在が軽んじられる。単なる契約にとどまらず、気持ちの上でも真吾が格上だと示すために、同席を控えることまでしてくれていた。人間の少年であることを理由に侮られがちな真吾の立場を、少々やり過ぎなくらい立ててくれたのだ。普段はあまり意識しないし実際どれくらい年上なのか知らないけど、メフィスト2世は僕よりずっとお兄さんなんだよな。

「メフィスト2世。僕は館の悪魔の提案を受けようと思う。だけどその前にひとつ知っておいてほしいことがある。これだけは覚えておいてほしいんだ。この申し出を受けるのは、館の悪魔を恐れているからじゃない、決してやつの圧力に屈したわけじゃないってことを。僕がそうしたいからするんだ、それだけは忘れないでくれ」
 我ながら勝手な言い分だとは思ったが、これだけは誤解を受けたくなかったので真吾は念を押して言った。
「わかった、覚えとく。悪魔くんは実際たいしたやつだよ」
「反対しないのか? 十二使徒を束ねる者として、僕のやり方は賢いとはいえないよ」
「あいかわらず悪魔くんは自分を過小評価してんだな。確かに、ただ『俺に従え、攻撃しろ』と叫ぶだけなら誰だってできる。だけど指導者には、ただそこにいるだけで強烈に周りを惹きつける力が、カリスマが必要なんだ。いまの悪魔くんみたいにな。あとはいわゆる人徳ってやつさ。他のやつが悪魔くんと同じことをしても、十二使徒たちは誰もついてかないと思うぜ」
 身勝手な行動を非難されるとばかり思っていたので、メフィスト2世の手放しの賞賛に真吾は照れくさくなって顔をそらした。
「悪魔くん。救世主、メシアってのはある種の称号みたいなもんなんだぜ。貴族みたいにな。だからさっきみたいにうまく使え」
 真吾は思わず口走っていた。
「僕はけっこう抜け目がないんだよ。僕の善悪の判断が許す限りはね」

 僕の行きつく先はどこだろう? まるで眠っているときに見る夢のようだ。奇想天外な出来事が数珠繋ぎに続き、それをごく当たり前のこととして受け止める、あの感覚に似ているんだ。ほんの三カ月ほど前までは平穏だった。東嶽大帝の脅威も去り真吾はただの小学生に戻っていて、再び悪魔と運命を共にするまで静かに力を眠らせていた。しかし唐突に現れた人間の敵に苦戦し、ソロモンの笛を封じられ、なんとか罠を退けたものの今度は館の悪魔から招待状が届き、自分でも驚いたことに真吾は悪魔の提案を受け入れたのだ。

 そしていま、転がり続ける運命は真吾を魔界の最果ての地に誘おうとしている。十二使徒を引き連れ、真吾は魔界の有明の空を飛んでいた。家獣の内壁は暖かく、耳を澄ますとかすかに脈打つ鼓動が聞こえてくる。少し蒸してきたので、真吾は蝶タイを緩めて胸元に風を送った。出発前に館の悪魔の領地に立ち寄ったので、タキシードを着込んだままなのだ。窓の外は分厚い雲に覆われているので景色を楽しむこともできず、十二使徒は退屈しているようだった。唯一見えるのは真吾たち一行を先導してくれている館の悪魔の配下で、進路を北に取り優雅に飛行している。

「なんでこうなっちゃったんだろうなあ」
 思わず漏らした呟きに、すぐ隣に腰を降ろしていた幽子が小首を傾げて真吾を見上げた。
「僕を惑わせる謎がすべて解けそうな気がするときもある。でも結局それは錯覚で、僕はまた真実と知識を求めて旅立つしかないんだ。僕のやってることは罪かもしれないけど、なにもかも諦めるくらいなら地獄に落ちてもいいから前に進みたいんだよ。それが僕の願いであり……宿命みたいなものかもしれない」
 そこでメフィスト2世が真吾の右肩に手を置き、心配すんなよ、といういつもの不敵な笑みを浮かべてみせてくれたので、真吾はほっとする。
 静かに瞑想しているかと思われた妖虎が痺れをきらしたように口を挟んできた。
「差し支えなければそろそろ事情を聴きたいんじゃが」
「詳しい話はまだだったね、ごめん。かいつまんで説明するよ。なぜ館の悪魔はこの件を僕に委ねたのか、なぜ僕はそれをすんなり受け入れたのか」

 家獣の中でめいめいくつろいでいる十二使徒を見渡し、真吾は内壁に寄りかかって楽な姿勢を取った。
「気に入らない部分もあるだろうけど、最後まで聞いてほしい。まず僕に喋らせてくれ」
 真吾はすっと息を吐いて腕を組む。長い話になるだろう。
「魔界はとにかく広く、変わった場所も多い。そんな中でもとりわけ奇妙な場所がある。それが最果ての地と呼ばれる場所で、僕もその存在だけなら知っていた。とても興味深い地だ。先史時代から強力な結界に覆われていて、誰もその地に足を踏み入れることができなかった。ところがいまを去ること約一年前からその結界が急に崩れだし、ほとんど消えてしまったそうだ。そこで出てきたのが、あの館の悪魔と、それに対抗する勢力だ。仮に勢力Aとしようか。厳密にいえば他にも抵抗勢力B、C、D、とでも呼ぶべき集団がいるけど、問題になるほど大きくはないからここでは省くよ。真っ先に最果ての地の所有権を主張したのが館の悪魔で、わずかに遅れて勢力Aが名乗りを上げた。身も蓋もない言い方をすれば、どちらも勝手に所有権を主張しているだけで、最果ての地に住む者からすれば迷惑な話だ……普通ならそう考えるだろ? ところが、ちょっと違うんだ。それがこの件のおもしろいところのひとつでさ。その地に住む者たちは、領土に関する意識が薄い……というより、つい最近まで厚い結界に閉ざされていて外敵の脅威がなかったから、なにかが自分たちの領土を脅かすかもしれないなんて考え自体がそもそもなかったんだ。だから館の悪魔の軍勢が踏み入って支配宣言をしても、最初はいまいちぴんとこなかったらしい。とはいってももちろん、わずかばかりの抵抗はあった。でも圧倒的な武力の前には沈黙するしかないから、いまその地では不満がくすぶっている。ここまではいいかな。館の悪魔はその最果ての地を僕に譲り渡したんだよ。僕にその地を支配させるためにね」


46話へ  戻る  48話へ
2009/08/01

ここから第二部です☆魔界の領土争い・真吾くんの野望などなどとんでも展開に突入予定ですが、それでもOKなかたは読んでくれるとうれしいですv悪魔くんの魅力のひとつは思慮深くてかっこいいところですよね! ということで燃えてます。いままでどっちかというと受け身のメシアだったのが、第二部からは変わってます。悪魔くんは、知は力なり、と考えてるんじゃないかなと思うので、ユートピア実現のため+自分個人の好奇心を満足させるために、一度ふっきれたらとことんやりそうなイメージがありますvいままでの流れ:長編の最初のころ(六年生に進級・四月頃)の真吾くん「戦うのがこわい・自分がなにをしたいのか見失ってしまった」→中盤(五月終わり頃〜)「ちょっと開き直ってきた。でも呪術のせいで苦戦。葛藤しながらも埋れ木真吾としての望みを自覚」→第二部(七月終り頃・いま夏休み中)「ユートピアと知識を求め自分から危険に飛び込んで行く・自分の意思で救世主の道を選択」

・館の悪魔が言ってる真吾くんの流儀について=8話の真吾くん「無条件で解放してくれると思うほど僕は子供じゃありません。単刀直入にいってください」から来てます。
・館の悪魔との同盟=36話で一度断ったけど、37話の試しの呪術で受けてしまいました。
・勢力A=25話前後で館の悪魔と戦争してた勢力。